…こういう言い方をされるとなんだか反発心が生まれてしまうのは私だけでしょうか?(ならするな、と)
最近『
Kanon』の話題が多かったので、
テコ入れも兼ねて知らない方のためにちょっとした紹介と私の感想のようなものを書いてみます。

一応ネタバレはしていない
つもりです。
(どんな小さなことも知らないでいたい方は避けた方がいいかもしれません)
『
Kanon』といえば、1996年6月4日に発売した
Keyの記念すべき第一作。
7年ぶりに雪の街を訪れた主人公と、いとこの少女をはじめとした5人のヒロインたちが織りなす、はかなくも美しい物語。
18禁ゲームでありながら、そっちの描写はほとんど
おまけ。
むしろ
感動を重視したそのストーリーこそが、この作品の
鍵といえるでしょう。
(HEHEウマイコトイッタ~)
今のKeyのブランドイメージにもなっている「
泣きゲー」の先駆けともいえる作品です。
気づけばもう発売から10年経ったんですね。
私が『Kanon』と出会ったのも、もう
10か月前…。
…実を申しますと、私、結構最近Keyにはまった人間です。
そりゃあもう、“にわか”と言われても仕方がないくらいに。
きっかけは、これもほぼお約束ですが、TVアニメ第一期『CLANNAD』でした。
そこから『CLANNAD』→『AIR』→『Kanon』(以下略)とプレイし、今ではすっかりKeyのとりこです。
そんなわけで私が『Kanon』をプレイしたのはKey作品として通算3作目になります。
『Kanon』をプレイしていて感じたのが、やはり少し荒削りな部分があるな、ということ。
これは私のプレイした順番が影響しているかもしれませんが、やはりKeyの初期の作品ということで、物語の完成度という意味では『
CLANNAD』よりも劣ると言わざるを得ない部分もあったりします。
具体的には展開や設定など。(詳しくはネタバレなので避けます)
ボリュームも少なめですね。
ただ、最近の作品と比較すれば劣りこそすれ、やはり
感動作と言って申し分ないシナリオではあります。
メインヒロインである
月宮あゆ(「
うぐぅ」で有名)のシナリオは、『Kanon』の中でも泣いたという人が多い人気のシナリオです。
感動とか泣けるとか書いていますけど、残酷とか鬱とかそういったマイナスなベクトルではなく、むしろ最後には
温かな感動を与えてくれる。
『Kanon』の泣きはそんな印象です。
「悲しくてもう見たくない」という感じの作品が苦手な方でも大丈夫。
また、
前半は楽しい日常パート、
後半は感動の個別パート、という構成ですので、最初から最後まで感動路線というわけではないです。
この日常パートの楽しさは、Key作品の楽しみの1つですね。
ただ、クラス内の盛り上がりが弱めなのは残念。
作品の雰囲気とマッチしたOP曲「
Last Regrets」(作詞・作曲:
麻枝准さん)もいいですね。
この楽曲のクオリティーの高さはさすがKey(そして麻枝さん)といったところ。
あのイントロを聴いただけで『Kanon』って感じがします。
時には泣けます。
京アニ版のOPは鳥肌ものなのでぜひご覧あれ。(京アニ版Key作品のOP映像ではこれが一番好きです)
あと、イラストについて。
原画家の
樋上いたるさんの絵は(特に初期の頃は)何かと特徴的なので、初見の方は戸惑うかもしれませんが…
大丈夫です。慣れます。そのうち、
あの絵じゃないと逆に違和感を感じるようになります。
いたる絵の持つ不思議な魅力、とでも言っておきましょうか。(もちろん個人差はあるでしょうけど)
京アニ版だと頭身が高めのキャラデザになっているのですが(東映アニメーション版は原作寄りのキャラデザ。ある意味一見の価値あり)、初めは
スラっとした名雪に違和感を感じたくらいです。
…と、なんだかんだ書いている私ですが、結局プレイしてどうだったかいうと…。
真琴ルートでめっちゃ泣きました。詳しくはネタバレなので書けませんが(機会があったら記事にするかもしれません)、今でもKey作品で
好きなシナリオベスト3に入るくらい号泣しました。
真琴ルート最高!!
…でも、
キャラとしては名雪が好きだったり。(麻枝さんごめんなさい)
以上、夏なのに冬の『Kanon』のお話でした。
(下の注意書きがやっと役に立ちましたよ。)
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