
『
Rewrite Harvest festa!』まで発表され、一体前回の更新からどれだけ間が空いてるんだという感じが否めない今日この頃ですが、不定期と銘打ったからにはこのような事態が発生してもおかしくはありませんよね!←言い訳乙
というわけでやって参りました、不定期更新『
Rewrite』感想日誌の第2回目。
今回はそう、なんとあの
ルチアです!←謎プッシュ
いつもの通り
ネタバレ以外の何者でもない文章をつらつらと書き綴っていくので、他人の感想なんぞに興味を持っていただけるありがたいプレイ済みの方は続きを御覧くださいませ。
日常からの乖離、他シナリオからの乖離
共通ルートと思われていたところ(日付がある部分)からして
ちはやと異なる方向に進むなど、ちはやシナリオをメインストーリーとすればサイドストーリーと言っても過言ではないくらい方向性の違うシナリオに思えました。
どんどん脇道に逸れていくような……というのとはまた違うかもしれませんが、それに似たような感覚でしたね。
それが一気に膨れ上がったのが、個別ルート突入してから出てきた「
アサヒハルカの呪い」。
オカ研的には“呪い”を調査する、というのは至極当然な流れなのですが、ここでいきなり人物名が登場してしまった辺りが、なんとなく「
違う」んですよね。
過去のKey作品とは何かが決定的に違うかのような。
オカ研の活動なのに、オカ研のメンバーや会長までもが関わって来ないのも、ちはやシナリオで夢見たオカ研活動からはありえません。
その後、吉野くんがやけに瑚太朗に協力的だったり、実は過去に呪い云々が的な他シナリオと共有しそうにないエピソード(設定)が出てきた辺りで、他のシナリオとは異なる方向につき進んでいきそうな印象が強まりました。
「ルチアシナリオはルチアシナリオ」という感じで捉えれば問題ないんですけどね!(ぇ
クールになれ、天王寺瑚太朗
その他にも、主観の切り替えが曖昧だし、三人称視点もありやがるし、とにかく違和感を与えるものが多かった。
だがよ、やっぱ
口調が気になって仕方ねぇんだよな。
クールな俺の口調がおかしかったことと比べりゃ、他の違和感なんて大したことはねぇ。
まずは「だぜ」とかいう語尾。
こんなもんを使いまくるなんて、まるでガキみたいだぜ。
あと「ない」を「ねぇ」って言うこともやけに多かったな。
そんな口調のヤツは断じて俺じゃねぇ!
この天王寺瑚太朗、普段ならそんな言葉遣いはしねぇって誓えるぜッ!
……シナリオ毎に瑚太朗の性格が変わるってのは聞いてたさ。
ライターも多いし、別にそれくらいなら許せるわけよ。
でもなぁ……、ここまで違うと、もう誰なんだか分からないっていうか。
「君、本当に瑚太朗? 実はミドウ的な中の人だったりしない?」
って、思わず聞きたくなるね。
あるいは、今の“俺”の方が偽物なのか?
本当の“俺”は口調も違って、もっと熱いヤツで……。
はは、そうすれば、もっと吉野と仲良くなれたかもな。
いや、そもそも本当の“俺”って何なんだ?
……分からない。
なぜなら俺は、いつだって空っぽで、自分を演じていて……。
――書き換えることが出来るだろうか。俺の、その人格を。
大きな展開、小さな幸せ
シナリオの展開は多少……では済まない
やり過ぎ感がありました。
どこぞの34さん超えですk(ry
途中から「あれ? これやばいんじゃない? もうやっちゃうんじゃない?」という予感はしてましたが、それをやってしまうと取り返しがつかなくなるし、いやいやどうせ直前で回避されるだろう……なんて考えは甘すぎましたね!
ただ、ぶっとんだ設定・展開ではあるものの、『Rewrite』という作品はそれを内包してしまえるほどの器の大きさになっているので、全体として見てみればそこまで浮いている感はないかもしれません。
被害も少なめですし!
最初の方でルチアシナリオをプレイしたので、色々と耐性がついたというか、受け入れられるようになりました。
まるで瑚太朗のようですね!←うまくない
そんなややぶっ飛んだ展開の中でルチアが望んでいたものは、本当に小さな、普通の少女としての幸せでしたね。
もう瑚太朗とラブラブモードの時のルチアは別人のようでした。
「なるほど、これが噂のデレルチアか……! くっ、なんという破壊力だ……!!」と思った人も少なくないはず(何それ
もう瑚太朗も最初から「毒なんて関係ねぇ! 他の人たちと一緒に過ごすことはできねぇだろうが、俺ならいつだってお前の傍にいてやるッ! いつか誓ったようになッ!!」とか言っちゃえばよかったんじゃないでしょうかね。
どうして
無駄に熱血な瑚太朗があそこでヘタレ鈍感系主人公になってしまったのか疑問です。
しかし、あんな運命を背負わされていて、学校では(ほぼ)普通に振舞えているルチアはすごいですねぇ。
このあたり、
ヒロインの気持ち、あるいはヒロイン自身に視点をおいたシナリオだったと言えそうです。
ちはやの場合、同じく幼い時に酷い目に遭ったというエピソードは共通しているものの、その設定がシナリオにおいて活かされる場面は少なかったように思えます。
むしろそれを下地として咲夜が登場し、あとは咲夜にスポットが当てられ、咲夜が活躍をし、咲夜が(中略)という流れでしたし。
「世界の危機を食い止めようと動き、その過程で咲夜の過去も明らかになっていくシナリオ……あれちはやは?」というのは言い過ぎかもしれませんが、ヒロインたるちはやの心境にはそこまでスポットはが当たっていなかったシナリオでした。
対してルチアシナリオは、ぶっとんだ展開の中でもヒロインの存在をしっかり描いたシナリオとなっていますね。
誰も見ていないところでも“呪い”や“アサヒハルカ”の存在を演じることで完璧に嘘を真実にしようと(究極のリアリティを出そうと)していた
超演技派なルチアの描写も素晴らしいと思います←
展開の大きさと、求めるもののささやかさ。
そして静流の頼もしさ。これらはルチアシナリオの大きな特色でしょう。
良くも悪くも
その他、まさかの竜騎士07先生作詞という
挿入歌が流れたり、文体が完全に別人になっていようと躍動感が伝わってくるシズルチア戦の
バトル描写があったりと、特徴的な部分が多々あったルチアシナリオ。
……ああそういえば、一つ書き忘れていたことがありました。
ルチアルートのK……瑚太朗ですが、能力の使い方というか考え方に、ちょっと他とは違う点がみられました。
最終決戦(?)の時、
安易に上書きで強化することは卑怯だと考えつつ、それでも行うという
葛藤・決意が見られたんですよね。
他のルートでは、どちらかと言えば「卑怯だから」というより「自分の体が危ないから」という面での自制という印象が強かったように思えます。
ぶっちゃけ訓練も何もなくあっという間に強化できて「はい勝利」……というのは、今時の風潮ってレベルじゃねーぞという気がしていたので、この部分の描写には共感が持てました。
というわけで、他のシナリオと異なるからといって、
必ずしも悪い部分ばかりではないということです。
まさに“良くも悪くも”他とは異なる特徴的なシナリオ。
『Rewrite』という作品はオムニバスのような形式になる……という言葉も以前どこかでありましたが、その象徴のようなシナリオでしたね。
このシナリオをどう捉えるかによって、『Rewrite』という作品全体に対しての評価もまた変わってくるかもしれませんね。
他とは異なるついでに、シェルターでのいちゃらぶアフターストーリーを描いた『
るちあふたー』的なスピンオフをですね(ry